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2007

年末になり、メディアでの振り返り企画が目につきます。
mille booksを振り返ると、3年目ということもあり今年はできる限りできることをやろうと、今までにないハイペースで作品を発表しました。勢いのまま出してしまったものもあり、出来上がったものは反省する点が多々ありますが、今後さらによい作品を作るための前向きな課題ととらえて、2008年はさらにいい作品を作って行こうと思います。

この時期の流れにのって、個人的な2007年のベスト作品(自分の作ったり関わった作品はどれも一番になってしまうので、対象外です)を分野別に紹介させていただきます。これらの作品は、直接的には現れませんがmille booksの作品作りに大きな影響を受けました。

■本
「高泉淳子仕事録」 河出書房新社
今は残念ながら活動休止中の「遊◎機械/全自動シアター」の看板女優であり、劇作家、そしてジャズシンガーの高泉淳子さんの今までのご仕事をまとめた一冊。といっても記録的な編集でなく、読み物として高泉淳子さんがわかりやすい語り口で自分の幼いころからのお話を書かれています。まるで高泉淳子さんの日記を読んでいるようで、小澤征爾さんの名著「ボクの音楽武者修行」と同じ感覚です。高泉淳子さんを知らない方、舞台に興味ない方でも面白い作品です。
今は毎年年末に開催される舞台「アラカルト」でしか遊◎機械の作品は見られないのが残念です。アラカルトを見ないと年をこせない自分の中での恒例行事になっています。
大学時代に小劇場を中心に活動する演劇に出会い、いろいろな作品を見ましたが、私の中では今でも遊◎機械/全自動シアターは別格の存在。また作品を見られる日を楽しみにしています。アラカルトだけでも続けて欲しいです。

■演劇
ペンギンプルペイルパイルズ 「ワンマン・ショー」
シアタートラム
学生時代からかなりの数の舞台を見て来て、少しだけ目が肥えたせいか、歳のせいか?ここ数年、熱中する新たな劇団はありませんでした。が、昨年初めて見たペンギンプルペイルパイルズの「道子の調査」は、ラーメンズ以来の衝撃でした(※舞台表現のジャンルという意味で、ラーメンズのようなコントではないです)。
今年再演された、岸田戯曲賞を2003年に受賞した「ワンマン・ショー」は今年、ダントツのナンバーワン作品。ペンギンの作品の魅力はなかなか説明できないので、ぜひ劇場でご覧ください。
作・演出の倉持裕さんは今、一番尊敬し影響を勝手に受けています。

■ライブ
「MOOSE HILL」 1月20日 原宿クエストホール
いつも大変お世話になっている、伊藤ゴローさんのソロユニット「MOOSE HILL」の2nd「DESERT HOUSE」のレコ発ライブ。今までのMOOSE HILLの集大成といえる名演でした。先日行われた、原田知世さん(新作「music & me」はゴローさんプロデュースで、ライブのバンマスもゴローさん)のソロライブも素敵でした。

「THE SEA AND CAKE」 12月2日 渋谷クラブクアトロ
久しぶりの新作「Everybody」に伴う念願の来日ライブ。今回はここ数作のエレクトロニカを導入した作風でなく、バンド色の強い作品だったので、ライブはより熱く前回(6年前くらい)見たライブよりも前にくる感じでした。それに吊られた訳ではないですが、久しぶりにライブハウスの前の方を陣取り鑑賞(ジョンマッケンタイアの真ん前、サムとアーチャーのちょうど真ん中、2列目の高位置)。

■音楽
単純によく聴いた作品を羅列させていただきます(冷静判断できないので自分がジャケットデザインした作品を除いてます)。
Penguin Cafe Orchestra tribute|V.A.
music & me|原田知世
The Mix-Up|The Beastie Boys
Live at Massey Hall 1971|Neil Young
Shabon Songs|安藤裕子
Everybody|The Sea and Cake
海から見たニッポンO.S.T.|KAMA AINA
Album|Guiro

■映画
今年は邦画をよく見ました。好きな作品が偶然にも同世代の若手監督の作品ばかり。
しかも、どれもすっとからだに馴染むような作品。

めがね|監督:萩上直子
バーバー吉野の頃からファン。かもめ食堂で有名に。今作はかもめ食堂の空気をうまく残しつつ、全く違うアプローチで描いています。

天然コケッコー|監督:山下敦弘
「リンダリンダリンダ」とは一転、田舎の小中学生を描いた作品。レイハラカミが手掛けた音楽もすばらしく、サントラもよく聴きました。

人のセックスを笑うな|監督:井口奈己
2008年1月上映ですが、試写で見せていただきました。必見です!
こちらも、HAKASE-SANが手掛けた音楽がよく、エンディングロールで流れるMari Mariがうたうフィッシュマンズのカバー「My Life」が最後のお楽しみ。


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